石場建て伝統構法土壁の家の実績40棟以上 ぜひ実物をご堪能下さい。(有)梓工務店です。

 

伝統構法【石場建て】

 

なぜ今「石場建てが必要」なのか

なぜ今「石場建てが必要」なのか
 
日本古来の建築様式である木造軸組構法の「軸」というものはのことです。
 
礎石(根石)の上にポンと置いているだけ
 
柱で家を支えている
 
「石場建て」の建物は、現在では建てることが非常に困難になってしまいました。
 
なぜでしょうか?
 
昭和25年に制定された「建築基準法」が主な原因でしょう。
 
基準法の中の構造にかかわる分野において、
 
「耐震性能」が建物を建築する上での重要な根幹となりました。
 
そして、耐震性評価の根幹を成すものは「木組み」ではなく「壁量」のみに限定されることとなりました。
 
以後、約70年の長きにわたり「壁量規定」なるものが、木造建築の特に4号建物という分野に属する小規模住宅の設計を支配することになります。
 
この「壁量」の条件を満たした上で、様々な住居にかかわる仕様・規定をクリアすることにより
 
耐震設計の成された木造住宅として、建築が可能となりました。
 
本来であれば、鉄筋や鉄骨の建築と同様に構造計算が必要であるにもかかわらず
 
「4号建物」という分野においてだけ、構造計算は不要であり、使用規定を厳守させることで成立するとされました。
 
「耐力壁」という言葉。
 
建築の世界では今や標準語と言える言葉ですが、これはもともとハウスメーカーが
 
「絶対に必要な壁」
 
として、一般顧客に意識付けするのを目的としたことから、今や、木造軸組みメーカーも含め、お題目・念仏のように使われています。
 
 
この「耐力壁」としての性能を満たすには、壁自体が柱・土台・横架材などのフレーム体に固定されている必要があります。
 
そのためには、フレーム体の底辺となる土台を止めつけるための基礎工事(コンクリート)が必要不可欠となったのです。
 
この絶対ともいえる条件を満たすことができない(立ち上がり基礎のない、一ツ石の礎石に置く)
 
「石場建て」
 
は、「壁量計算ができない」という点で「存在不適合」のレッテルを貼られてしまいました。
   
詩仙堂
この建物は京都・東山山麗に佇む「詩仙堂」というものです。
 
江戸時代の文人石川丈山が1641年に建てた山荘です。
 
ご覧のとおり壁がありません。
 
このような建物は京都の寺院・書院には数多く見付けられます。
 
 
 
 
詩仙堂の場合は「方丈様式」と呼ばれるものです。書院造の原点であり、
 
現在の日本建築、特に「日本の座敷構法」の様式としてはまさに原点となっています。
 
さて、この「正面玄関側のみ壁がある」建物
 
「詩仙堂」
 
壁量計算に照らし合わせると、どうなるのでしょうか?やはり「存在不適合」でしょうか?
 

「石場建て」は建っている!

「石場建て」は建っている!
 
詩仙堂
壁量計算で建物を判断する方たちは、私が提示した「詩仙堂」を見てこう言います。
 
「ここに、大きな地震が来ていないのではないのか?」
 
違います。
 
この「壁一つない詩仙堂」には
 
実はとんでもない大地震が入っています。
 
1662年 「詩仙堂」建築から21年後、おそらく京都人の最も恐れる地震の
 
「花折断層帯の地震」が起きました。
 
花折断層帯は滋賀県高島郡今津町(現・高島市)から京都府宇治市にまで届く
 
約58kmの活断層帯です。
 
最後の活動が記録されたのは1662年。
 
推定マグニチュードは7.3とされています。
 
これは首都直下型地震だった場合
 
約20万戸が壊滅する規模のエネルギーと言えるでしょう。
 
もちろん地震の性質は様々なので一概には言えませんが...。
 
花折断層の地震の爪痕は、今も京都大学農学部のグラウンド横にハッキリと
 
「断層の表出」という形で残っています。
 
石場建てで
 
壁のない
 
「詩仙堂」は約350年の後の今も建っています。
 
「地震に耐えた」と言えませんか?
 
石場建ては優れたものだと
 
日本の軸組み、木組は素晴らしいものだと
 
大丈夫なんだと
 
言えませんか?
 

石場建ては建てることが可能です

石場建ては建てることが可能です
 
上記の事実をふまえますと
 
いわゆる「在来工法」と「伝統構法・石場建て」では
 
地震に耐えるメカニズムが根本的に違うということがご理解いただけるかと思います。
 
前述の「壁量規定」は耐震性能を建物の耐力のみを原則としています。
 
それに対し、伝統構法は
 
地震による破壊力を
 
耐震(耐えること)ではなく
 
建物自身が揺れることによって「エネルギー消費を促す」
 
すなわち、減衰させることを原則としています。
 
木組み独自の「木のめりこみ」が持つ減衰性
 
礎石(基礎となる石)と建物を固定しないことによる(ロッキング減衰)
 
「伝統構法」はこの特徴を併せ持つ「石場建て」で建てられていたということです。
 
「詩仙堂」
 
阪神大震災クラスの地震の脅威を受け流したということでしょう。
 
近年のコンピューターを含むあらゆる技術の発展の成果として、構造体の減衰性を構造計算を用いることで
 
力学の観点から数式によって表すことが可能になりました。
 
このことにより、もう一度日本古来の建築
 
「石場建て」を現在の科学によって見直すことで
 
新たな伝統建築様式として復活させると同時に
 
現在、消滅の危機にある素晴らしき大工技術、伝統工法技術を継承してゆくこと
 
 
それこそが、梓工務店の使命と考えております。
 
 
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